甘い姫のスパイス達


「きゃー要先輩ー!」



ちょうど考えていた人が
目の前の廊下で女の子に
囲まれて不機嫌な顔をしていた



「なんだありゃ…
学園の王子さまってとこか?」


昴くんが不思議そうに
要先輩と、その取り巻きをみた



「そう…私と莉亜のサークルの先輩
であり学園の王子さま。」


沙夜が腕を組んで
要先輩の取り巻きの女の子達の
黄色い歓声に眉間にシワを寄せた




「あ…こっち来るぞ」



遥斗さんがそう言うと
確かに要先輩がこちらに来る



・・・・・・・・・ん?



これは…私の




目の前で止まった要先輩。



「夢野…莉亜。」



「は…はい…?」


突然私の前で立ち止まって
何を言うかと思えば


名前をフルネームで呼んだ




「夜8時。天文学部来いよ」



それだけ言うと
要先輩は嵐のように消えた




「・・・・・・・・・・・・・・・・」





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