甘い姫のスパイス達



みんなして沈黙になるほど
何があったかさえわからないくらい

早く過ぎ去った出来事




「要先輩…タキシード…///」




「あー!!莉亜赤くなってる!」



沙夜に指を指されて
大きな声でそう言われて


私は咄嗟に頬を両手で
おさえた



「あ、赤くなってないよ!」


そんな言葉も虚しく
自分でも顔が熱いのがわかる


タキシード効果!?
あれはさすがに反則だよ



「……………チッ……」



不意に聞こえた舌打ちは
確実に遥斗さんがしたもの。



「遥斗さん、妬いてます?」


昴くんが恐る恐る聞くと
遥斗さんは眉間に深い皺を
寄せたまま「あ?」と言った



ビクッ…


皆が多分そうなったってくらい
かなりの迫力…




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