甘い姫のスパイス達
「私たち!先に帰ります!」
雅也から触られる私の手を握って
沙夜が手をあげた
「まだ居なよー二次会は?」
みんなはブーイング。
「帰りますー!この後莉亜と
デートなの♪ごめんねー」
「わっ!ちょっ!」
沙夜に引っ張られながら
皆に頭を下げて居酒屋を後にした
「ったく…莉亜は隙だらけで
ほんと目が離せないわよ」
居酒屋を出て先を歩く沙夜は
強い口調で言いながら私を見る
「っ!ご、ごめんなさい…」
私が頭を下げて謝ると
沙夜はニヤリと微笑んでみせた
「よし、許すからちょっとだけ
付き合ってもらうわよ!」
その言葉は少し尖ってて
嫌な予感に背筋が凍ったのは
沙夜には内緒…(笑)