甘い姫のスパイス達



「やだ!やめてよっ!」


部屋に入った途端
ベッドに押し倒される



やばい…このままじゃホント
に逃げられない…



涙が溢れ出して
怖くて震える手には
上手く力が入らない



「なんで?お前の初めては
全部俺がもらっただろ、
一回くらい減らねぇだろ」



さっきとは正反対の
冷たい目付きに背筋が凍る



「や…だ、」



私を好きだと思ったことなんて
一度もなかったくせに…




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