甘い姫のスパイス達
「ねぇ…遥?聞いてる~?」
っぶね…接客中なことを
まじで忘れてた
「ごめんごめん、なに?」
その言葉と共にボーイが来て
俺の耳元で
「遥さん、ご指名です」
今日は指名が多い。
まぁ…No.1の俺はいつものこと
No.1でありながら店の"代表"
毎日は多忙だ。
案内された席にまた驚いた
沙夜ちゃんとさっきの女の子の
席だったからだ。
俺を指名したのは沙夜ちゃんらしく
その女の子の隣には
昴(すばる)がいた。
昴に話しかけられて
下を向いたまま小さくなる
彼女に目を奪われる