甘い姫のスパイス達



―――――――――――


「え…姉ちゃん!?」


びしょ濡れで家に帰ると
蓮がかなり驚いていた



「あれ…起きてたの?
傘持ってなくって…」


泣き止んだからただ雨に
びしょ濡れになっただけにしか
見えないはず


蓮はバスタオルで私を
拭きながらため息をもらした



「毎日朝方とかまで
仕事してるし、大丈夫?体」


蓮には何故か心配されて…
私姉らしくないなぁ。



「大丈夫。楽しいから」



「そう…とにかくちゃんと
乾かして寝ろよ」



タオル一枚じゃ足りなくて
蓮が新しいタオルを私に渡して
部屋へと入っていった





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