甘い姫のスパイス達



力強く肩を引き寄せられたまま
私は連れていかれそうになる


「ごっ、ごめん!私約束が!」


慌てて彼らから離れようと
もがいてみても…

制服を着た男子高校生



甘く見すぎた、高校生でも
すでに男だってこと!


振りほどけない



「も…やだ…」



涙が溢れそうになって
グッと目を瞑った瞬間



私の体からスッと力の入った
腕から優しい腕に変わっていた







「え……」




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