甘い姫のスパイス達


私の声に四人はびっくり
したような顔をしてる


「あ…私バイトが」


3時からバイトだから
もう間に合わないかも


今いるカフェからは30分
くらいかかっちゃう…



「あ!莉亜ごめんっっ!
すっかり話盛り上がっちゃった!
って…間に合わなくない?」



沙夜も腕時計を確認しては
私の顔を見たりして慌ててる



「あー送ってくよ、どこ?」



あたふたする私と沙夜を
呆れたように見ながら遥さんが
口を開いた


「そうだよ!!送ってもらいな!!」


「あ、でも沙夜は…」


背中を押す沙夜を心配して
私は振り返る


「沙夜ちゃんは俺らが
ちゃんと送っていくよー」


昴くんが笑いながら
私を安心させて歩いて行った



「行くぞ」


「あ!はい…」


遥さんに呼ばれて私は
反対側に歩いていく沙夜を
見ながら歩いて行った



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