甘い姫のスパイス達
「あ、着いたよ」
「あーはいっ!」
いつもうちのカフェで使っている
国産のコーヒー豆は一件の
豆屋さんから毎回買ってる
唯さんによるとここの豆
じゃないとうちの喫茶店は
やっていけないらしい
「すいません、豆を
予約してたんですが、」
「あーはい!いつものね。
と…はい、請求書」
私は咲さんとお店の女の人の
会話を咲さんの背中に隠れて
聞いている
「あら、この子ははじめまして!?」
私の存在に気づいたのか
女の人は咲さんの背中に隠れた
私を除きこんだ