甘い姫のスパイス達
「ちょっ!龍っ」
私は慌てて龍の腕を
振りほどこうとするけど
力で敵うわけもなく
さらにギュッと抱き締められた
「はぁー龍どんだけ
莉亜好きなのよ…」
「俺は最初から莉亜だけだ」
この会話も聞きなれて
今では日常の1つにすぎない
「莉亜にはいい人がいるの!」
急に沙夜が口を開いて
それに唖然とする龍
と…私。
「は?誰それ」
かなり低くなった声が
頭上から降ってきて
体が固まった。
「沙夜!なにいってんの!」
私が焦りながら
沙夜に問い掛けると沙夜は
ニコッと笑って
「冗談!冗談!
あ~龍の顔真剣~」
腹を抱えてわらいだした