甘い姫のスパイス達
「いつのまにか有名に
なっちゃって…」
「なに?俺はいつでも
お前だけの…
「あ!着いた!ありがとね」
いつものように
キザイ言葉を言う龍を
遮るように目の前のバイト先を
指さして微笑んだ
「お前なぁー」
呆れたように笑いながら
私の頭を撫でた
「ありがとー!またね♪」
私が手を振って
龍が練習のためにスタジオに
向かうために歩いていくのを
見送った
すると
途中で龍はファンの子らしき
女の子に声をかけられて
サインをしてファンレターを
受け取っていた