甘い姫のスパイス達





―――――――――



「じゃあね、」



「はい!また!!」




私が手を振る中
遥斗さんは仕事に向かった



わざわざ家まで送ってくれて
仕事…きつくないかな…


ホストは寝ないって聞いたけど
やっぱり体はもたないだろうし




私はそんなことを思いながら
家に入った



「姉ちゃん!!」


ビクッ!


玄関を入った瞬間
仁王立ちの蓮がいた


「な、なに?どうしたの!?」


「1時だけど、夜中の。
何やってたんだよ」



う、やばいです!私!!
弟が鬼のような顔を…


「も、もう20歳だし…
そんな心配するようなことない」



「っだあー! わかってねぇ!
いくら20歳でも女だろ!
12時には帰ってこい!いいか!?」



「は、はいっ!!」



私が小さくなって
返事をしたら睨んだまま
部屋に入っていった



「ふぅ…」



思わず漏れる溜め息。
親父みたいなことを…




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