別の手を選んでも(短編)
 
 私の周囲がかわっていったように、遼もきっと、変わっているよ。



 昔のままじゃ、立ち止まっているままじゃいられないんだ。



 でも・・・

 ペンダントをはずすことが出来ない。

 これをはずしたのなら、もう、完全に二人をつなぐものがなくなる気がしたから。



 こんなにも陸に頼って助けられながらも、遼のことも忘れられないでいる。



 私は、ずるくて・・・弱い。



 


 

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