記憶の彼方に
「みかみー、来週火曜飲まん??」
サークルが終わってボチボチ帰る準備をしていたときのこと、太一さんが声をかけてきた。
「あー大丈夫ですよー!サークルのあとってことですか?」
人数は?
とか
場所は?
とか、なにも疑問に思わなかった。
思ったのは
「やったー!太一さんはサークルの前部長でみんなから人気だったし、一緒に飲めるなら光栄!」
ってことだけ。
太一さんは飲めると分かって明らかに満足したからか、会話も手短で、「じゃ、火曜あけといてな。」といって去っていった。