楓 ―KAEDE―
○エピローグ○
○エピローグ○
季節が、
幾度巡っただろう。
楓の木は、
今もしっかり根っこを張り、
この庭にいる。
俺様…いや、
「俺」が、
この庭で、
さすがにもう迷子になる事はないけれど、俺たちの大切なモノだって事には変わりない。
一緒に過ごした、
大切な時間。
大切な思い出たち。
友達なのかな。
家族なのかな。
俺たちにとって、
「人」も「木」も、
「動物」も、
みんな同じ。
そんなの関係ないんだよ。