最高の笑顔を【短編】
でも、


校門を出たところには翔がいた。


「…何してるの?」

「…おくってく。」

「いい…。」

「お前は女なんだから襲われたりしたら大変だろ!!」

「あたしみたいなの襲う人なんていないって…。」

「お前は可愛いから襲われそうなんだよ!!」

「え…?」


翔はそういうと顔を赤くしてあたしの手を引っ張っていった。


「もうここでいいよ。」

「大丈夫か?」

「うん。ありがと。」

「じゃあまた明日な。」

「ねぇ!翔!また明日ね!!」

「おぅ!じゃあなぁ~。」



あたしは精一杯手をふった。

明日ね…


明日また話そうね…


絶対だよ…



こんなことを思いながら…


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