最高の笑顔を【短編】
「あの…。スイマセン。翔…。北野翔クンがこちらに入院しているときいたのですが…。」

「北野翔クン?……いますよ。そちらの廊下をまっすぐにいっていただいて、右手になります。」

「ありがとうございます。」



まっすぐな廊下はとても長く感じた。

進んでも…進んでも…。前に進めてないような気がした。


一本のあたしの中にある糸がいっちゃだめって…。


止めてくれてるようだった。


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