最高の笑顔を【短編】
「ごめんなさい。……あの…。あなたは?」

「私は翔の姉よ。よろしくね。あきちゃん。」

「ご両親は……?」

「私達が子供のころにね。亡くなったわ。」

「ごめんなさい。」

「いいのよ。気にしないで。」

「あの…。今日のところは帰ります。ご迷惑をおかけしました。」

「迷惑だなんて思ってないわ。大丈夫?気をつけて帰って。またきてね。」

「はい。ありがとうございます。」




―……なんで…

翔が……。


あぁ…。


あたしのせいだ。

あたしが翔をきづつけたから…。


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