赤い糸のその先は…。
「それで、いつから裕也さんと付き合っているんですか?」
うん、それって、私も聞きたい。
「それはね、あなた達が生まれる前から、
私達はすでに赤い糸でむすばれていたのよ。」
「そんな昔から知り合いだったなんて、
じゃあ、ゆずちゃんの小さい頃も知っているんですね?」
「もちろん、初めて会った時のゆずの可愛さといったら、
今でも覚えているわよぉ。」
クールな室長には珍しく、
私の過去を知る人間として興奮してユキちゃんに語りだした。
「あれは、ゆずが3歳の時ね。 初めて会ったのは。
裕也があまりにも妹の事を溺愛しちゃってるから、
彼女の私としては面白くなかったんだけど、
会ってみたら、あまりの可愛さにすっかり私も虜になっちゃってぇ。ふふっ。」
「わかるぅ、ゆずって、つい、ギューって抱きしめたくなっちゃうし、
私って一人っ子だから、パパにお願いして養女にしてもらいたいもん。
そしたら、妹にできるし。」