赤い糸のその先は…。

そうだ!思い出した。なんで私の写真が?


お腹が落ち着いたら、心に抱いていた疑問が再び私の思考に戻ってきた。



「課長?」


「ん? なんだ?」


「あの写真なんですけどぉ...。」


「大丈夫だ。俺はロリコンじゃない。」


いえ、そう言う事じゃなくてですね。


「実はですね...」


「ん?」



「あの写真の女の子...私なんです。」


「えっ...そうなのか?」


「はい、あれは私が4歳ぐらいの時に、お兄ちゃんと室長が私を着せ替え人形に

して遊んでいた時に写したものだと思います。」


室長が課長のお姉さんというのには驚きましたが...。


「......。」


「あの、写真を課長に見せたって事は、
 
私は昔、課長に会った事があるんですか?」


「......。」



< 129 / 238 >

この作品をシェア

pagetop