赤い糸のその先は…。
そうだ!思い出した。なんで私の写真が?
お腹が落ち着いたら、心に抱いていた疑問が再び私の思考に戻ってきた。
「課長?」
「ん? なんだ?」
「あの写真なんですけどぉ...。」
「大丈夫だ。俺はロリコンじゃない。」
いえ、そう言う事じゃなくてですね。
「実はですね...」
「ん?」
「あの写真の女の子...私なんです。」
「えっ...そうなのか?」
「はい、あれは私が4歳ぐらいの時に、お兄ちゃんと室長が私を着せ替え人形に
して遊んでいた時に写したものだと思います。」
室長が課長のお姉さんというのには驚きましたが...。
「......。」
「あの、写真を課長に見せたって事は、
私は昔、課長に会った事があるんですか?」
「......。」