赤い糸のその先は…。

でも、すぐに口元がニヤリとして、


「じゃあ、俺はもう我慢しないぞ。」って


いつも私に残業を命令する時のイジワルな顔になった。


そして今度は、真っ直ぐに唇をめがけてキスを落としてきた。


さっきの静かなキスじゃなくて、大人のキス。



いっ、息ができないぃぃーっ。苦しいよぉー。



死んだふりをしたらやめてくれるかなぁー。



本当に酸欠状態になった私はクッタリとしてしまって...


「バカっ!息ぐらいしろ!」って笑いながら怒られた。


バカって言う事ないじゃん。


こんなの初めてで、息をするタイミングがわからないんだからっ!


不貞腐れて、涙目で見上げたら...


「あはははっ。なんだ?もう一回して欲しいのか?ねだってる顔してるぞ。」


「してないもんっ!!!」


もう、口聞いてやんないから!


お兄ちゃんに恋愛感情が無いからって、


課長に恋愛感情があるってわけじゃないからねっ!


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