赤い糸のその先は…。

女同士で涙ぐみながら抱き合った。


美しい姉妹愛のごとく抱擁していたのに、


お兄ちゃんの「小百合はいつも綺麗だよ」の言葉で、


室長はあっさりと私からお兄ちゃんに抱きつく相手を乗り換えた。



「裕也ぁ、やっと私達結ばれる時がきたのねぇ。」



......なんのドラマですか? これは...。



お兄ちゃんの腕の中は、いつのまにか室長の場所になっていたんだね。


私もお兄ちゃんから卒業しなきゃ。



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