赤い糸のその先は…。

パコンッ!



イタッ!「誰よぉ、私の可愛い頭を叩く奴はっ!」


頭を摩りながら振り返ると鬼課長が仁王立ちしていた。


「誰が誰を食うって?」


ゲッ...かっ、課長っ。


...ってか、いつの間に戻ってきたのさっ。


「あのなぁ、会議があるって事は、

お前の秘書課も忙しくなるって事だぞ。早く戻れ!」


そうだ、やばいっ。


「はいっ!」最敬礼をして立ち上がると、


獰猛そうなヤツは、口元を手で覆いながらチラッと麻美ちゃんの方を見て...


「そっかぁ、見られてたかぁ。」と、ポソッと呟いて顔を赤らめた。



......みっ、見間違い?...だよね?
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