赤い糸のその先は…。

近くに男性陣が居るというのに、


室長ったら私とユキちゃんをからかうのが面白いらしく、


益々エスカレートしてくる。


もう、やめようよぉ。


室長のせいで、顔がほてってきちゃったじゃない。


あれ? ユキちゃんも顔が赤い?


でも、麻美ちゃんは平気そうだね...。



ほてった顔を抑えていたら、課長がやってきて


私の頭に手を置きながら顔を覗き込んだ。


「ワインでも飲んだのか?顔が赤いぞ。」


いちいち、確認しに来なくていいのに...。


「コウは、ゆずの事が可愛くて仕方がないのねぇ。」


社長も私たちのテーブルにやって来て、私と課長を交互に見て、


「そうそう、やっと王子様とお姫様が再会したんだってね。」って言い出した。


...社長までそんな事を覚えているんですね。

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