赤い糸のその先は…。

姉貴は、ゆっくりと二人だけで時間を過ごせば分かり合えると言った。


裕也さんには、


『ゆず葉を幸せにしてくれる人は幸太郎君だと確信しているんだよ。』


..って言われた。多少のプレッシャーは感じたけど...。


健さんには、この際お泊りをさせてみようぜって、提案された。


彼女を蚊帳の外に置いて、勝手に計画をしてしまった。






夜景がキレイな所に連れて行って、


気持ちが打ち解ければ素直に俺の所に来ると思っていた。



考えが甘かったな。



なかなか頑固な彼女に、


しびれを切らして強引に家まで連れて来てしまったけど、


姉貴が用意したカバンを渡すと、彼女は、突然肩を震わせて泣いてしまった。
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