赤い糸のその先は…。


彼女が何を思って泣いたのか、男の俺には女心を理解するには鈍感すぎた。


それでも、声を出さずに涙を流している彼女を抱きしめずにはいられなくて、


彼女が壊れてしまわないように、自分の腕の中にそっと包み込んだ。


彼女を抱きかかえるようにソファに座らせて、彼女が落ち着くのを待った。





いつの間にか二人とも眠っていたらしく、外は薄っすらと明るかった。


新年早々、好きな女を泣かせてしまうなんて...。


彼女をベッドに寝かせて、シャワーを浴びてから寝るとしよう。




そして、泣き疲れて寝てしまった彼女の隣に体を滑り込ませた。



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