赤い糸のその先は…。
いたたまれない気持ち
翌朝。
目が覚めると、そこにはみんなの思惑通りに課長の家の中で、
そのベッドの中だった。
よし、ちゃんと服は着ているから大丈夫ね。
昨夜は...って日付は今日になってたんだっけ。
...あのまま、泣いているうちに寝ちゃったんだぁ。
きっと、課長が重たい私をここまで運んできてくれたのね。
はぁ。隣には課長が気持ちよさそうに寝ちゃってるし、
このまま、帰っちゃっていいよね?
そうっと、布団から出ようとすると...「起きたのか?」
「......。」うっ、気づかれちゃった?
そうだ、寝たふりをして無視をしよう...。
そのまま、寝たふりをして課長に背中を向けた。