赤い糸のその先は…。

せっかく寝たふりをして無視したのに...課長の手が伸びてきて...


ギュッと後ろから私を抱き寄せた。


ひゃっ! 


ビックリして声が出そうになったけど、それでも必死に堪えた。


だって、起きているのがバレたら厄介なことになっちゃうから。



「俺の気持ちばかり押し付けてゴメンな。」......耳元で呟かれた。



今のは、いったい?


スグに寝息が聞こえてきたから寝ぼけてる?


寝ているんだったらと思って逃げ出そうとしたけど、


そのたびに課長の腕に力が入って拘束が強くなるから、最後は諦めた。


だって、私もそのまま寝てしまったから...。




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