赤い糸のその先は…。
「セクハラエロ課長ぉぉおおぉぉおおお!!」
枕をブンブンと課長に叩きつけてやった。
このままじゃあ、治まらないんだからねっ。落とし前つけてやるぅぅ!!
でも、あっという間に私よりも大きくて逞しい課長の腕の中に
スッポリと収まってしまった私...。
「落ち着けよ。」
課長の低くて色気のある声が頭の上から聞こえた。
悔しくて涙目になっている私を見下ろして、
「ごめんな。お前の気持ちが俺に向いてなくても、俺はお前が欲しいんだよ。」
って苦しそうに言う課長に、いたたまれない気持ちになった。