赤い糸のその先は…。
「ばっかじゃないのっ!! 社長の息子だか何だか知らないけど、
あんたが自分で会社を興して大きくした訳でもないくせに、
何言っちゃてるのっ?、
タダのすねかじりでしょっ!! 所詮、中身が空っぽの馬鹿男じゃないっ!!」
一条は、プライドが傷ついたのか顔を真っ赤にしながらワナワナと震えだした。
「こんな事して唯じゃすまないんだからねっ。
あんたなんか、一瞬にして地獄に落ちるんだからーーーっ!!!!」
「ゆずちゃん、僕も人の子なんだから傷つくよ?
言い過ぎは良くないからね。
いけない子にはお仕置きをしなくちゃいけないな。」
その口調は穏やかに聞こえるものの、一条の態度が急に豹変した。
さらに一歩近づいた来たかと思ったら、いきなり頬を殴ってきたのだ。