赤い糸のその先は…。

あちらこちらにキスマークを付けながら、


一条の片手が背中に回ってブラジャーのホックを外そうとしてきた。



いやぁぁぁああああっ!!!!



大声で叫んでも、一条は手を止めることはなく、益々興奮してくる。


くぅぅぅっ...こんなサイテーな奴に触られるなんて...っ。


その時、ドアを叩く音が聞こえた。


課長だ。


課長が私の名前を呼んでる。


『ゆずっ!』


室長やユキちゃん、麻美ちゃんの声も聞こえる...。


ハッと気を取り直した私は、奮起した。


このまま汚い奴に体を奪われてたまるかっ!!


私の首筋を舐めまわすことに夢中になっていた一条の隙をついて、


股間を膝で思いっきり蹴り上げてやった。


うっ。///


見事に一撃が命中したらしく、


蹲っていく男を見ながら、もう一発背中を蹴ってやった。


両手で股間を抑えていたから、


案の定、奴は顔から床に激突してマヌケにも気を失ってしまった。
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