赤い糸のその先は…。

自分で、自分の姿がどういう状態だったのか、よく分かっていなかった。


室長が言うには、


誰から見ても、男の人と争ったんだというのは一目瞭然で、


頬は赤く腫れ上がり...唇は切れて血が滲んで...


ブラウスはボタンが引き千切られていて...


肌蹴て見える白い肌には赤く痣になっているのがところどころ見えて...




とても直視できない状態だったんだとか...。


だから、課長もずっと私を抱きしめて震えていたんだね。





「課長...大丈夫かなぁ...。」
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