赤い糸のその先は…。

とりあえず、姉貴に連絡して、ゆずを探すように頼んだ。


俺もシステム室に行き、営業の奴らを締上げて彼女の事を聞き出さなければ...


簡単に口を割ってくれればいいが...。



ゆずっ、無事でいてくれ...!!



システム室に向かう途中で田辺が息を切らして俺の所に駆け寄ってきた。


「目撃情報からすると、5階だと思いますよ。」


「5階で人目につかないような所と言えば...。」


「資料室と会議室、当直室です。」


「片っ端から、探そう!」




それから、他の所を探してくれていた彼女の友達と、姉貴とも5階で合流した。


資料室の前まで来ると...物音がした。


なにか、言い争うような声と...。


「ゆずっ! 大丈夫かっ!!」


ガチャガチャッ



くそっ! 鍵がかかってる。



< 225 / 238 >

この作品をシェア

pagetop