赤い糸のその先は…。
「一条っ! 居るんだろっ! ここを開けろっ!」
ドアを叩きながら叫んだ。
奴が素直に開けるわけがないか...こうなったら、ドアをぶっ壊すしかないな。
何度、体ごとぶつかっていってもビクともしないドア。
こんなに頑丈な物なのか? くそっ。
なかなか、開かないドアに焦りを感じていた時、
『いやぁぁぁぁあっ!!』
ゆずの悲鳴が聞こえた。
「ゆずっ!!」
益々焦った。
彼女に何をしたんだ?
俺はこのまま彼女を助けることが出来ないのか?
そんな時、裕也さんと健さんが駆けつけてきてくれた。
「一緒にドアを蹴破ろう!!」
今度は男三人でドアに体当たりをした。
ドンッ
ガタンッ
バタンッ
やっとドアが開いた。
その開いた勢いで中に入っていくと...。