赤い糸のその先は…。

「一条っ! 居るんだろっ! ここを開けろっ!」


ドアを叩きながら叫んだ。


奴が素直に開けるわけがないか...こうなったら、ドアをぶっ壊すしかないな。


何度、体ごとぶつかっていってもビクともしないドア。


こんなに頑丈な物なのか? くそっ。


なかなか、開かないドアに焦りを感じていた時、


『いやぁぁぁぁあっ!!』


ゆずの悲鳴が聞こえた。


「ゆずっ!!」


益々焦った。 


彼女に何をしたんだ? 


俺はこのまま彼女を助けることが出来ないのか?


そんな時、裕也さんと健さんが駆けつけてきてくれた。


「一緒にドアを蹴破ろう!!」



今度は男三人でドアに体当たりをした。


ドンッ

ガタンッ

バタンッ



やっとドアが開いた。


その開いた勢いで中に入っていくと...。

< 226 / 238 >

この作品をシェア

pagetop