赤い糸のその先は…。
まさか、こんなに早く行動を起こすなんて...
アイツの行動を予測できなかった俺の責任だ。
彼女を守れなかったのも、全部俺が悪いんだ。
悔しさで体が震えてくるのがわかる。
「ゴメンな」
そう、彼女に謝罪した途端、一筋の涙が頬を伝った。
俺の顔を覗き込んきた彼女は、俺の頬を両手で包み込んで涙を拭ってくれた。
そして、真っ直ぐに俺の目を見て、「私は、大丈夫だよ?」って微笑んだ。
彼女を支えようと、彼女を包み込んでいるつもりだったのに、
逆に、彼女の優しさに包まれた俺だった。