赤い糸のその先は…。
「私、今日がアルバイト初日なので、
申し訳ございませんが、お客様のいつものご注文を伺ってもよろしいですか?」
よし!これでいいよね。
席に座るなりずっと携帯電話をいじっていた奴は、初めて私と目を合わせた。
...と、そこで、悩殺現役女子高生スマイルを投げかけた。
これで、どうだっ。
奴は、ちょっぴり驚いた顔をしてから携帯電話を置いて、
それから、「ああ、すまない。Bランチをお願いするよ。」って言った。
「はい、Bランチですね。ありがとうございます。では、お待ちくださいね。」
にっこり笑顔を向けて、その場を立ち去った私。
最初からBランチて言えばいいじゃん。
『いつもの』と、『Bランチ』って同じ4字じゃん。