赤い糸のその先は…。
そこへ、さっき捕まえた小犬の事などすっかり忘れて花を摘みだした私の前に、
突然の突風とともに綺麗な男の子が現れた。
向こうも、私の存在に驚いたのか眼を見開いている。
でも、小さな私は、急に目の前に現れた男の子に驚くというよりも、
男の子のその綺麗な顔立ちに見入ってしまったのだ。
そうだ、ここはお城だ。
そして、私は可愛いドレスを身にまとっている。
…ってことは、目の前にいるのは…