赤い糸のその先は…。

彼女と話すキッカケを作りたくて、ワザと万年筆を忘れてみたりもした。


あの席に座るのは俺だけだから、


俺の物だと気が付いて追って来てはくれないだろうか。


いや、次の日に渡してくれてもいい。


そんな思いからだった。


だけど、そういう時に限って、マスターが俺の忘れ物に気付いてしまう。


チッ! マスターに気付かれたかな。


俺の小学生並みの作戦を...。
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