赤い糸のその先は…。

「今日は天気がいいからね、バルコニーで食事をするのも気持ちがイイよ。

ほら、あそこで、うちの子も遅めのランチをとっているよ。」


マスターの視線の先には彼女がいた。


「あぁ、そうだね。たまにはいい風に当たりながら食べることにしようかな。

コーヒーとサンドイッチセットを頼むよ。」


そう言いながら、足は迷うことなく彼女に向かった。


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