赤い糸のその先は…。
「やあ、こんにちは。今からランチかい?」
俺の声に驚いた彼女だったけど、
「はい、今やっと、お客様が途切れたので、遅めのランチをするところです。」
物怖じしない真っ直ぐな瞳で答えてくれた。
やはり好感がもてる。
「めずらしいですね。 平日じゃないのに来店されるのは。
それに、スーツじゃない姿を初めて見たので一瞬誰か解りませんでした。」
「今日は、少しやる事が残っていてね。休日出勤だから普段着でもいいんだ。」