赤い糸のその先は…。


にゃーと茶太郎が私を起こしにやって来る。


器用に布団をよけてザラザラとした舌で私の顔を舐めまわしてくる彼は、


両親を亡くした後、


ふさぎがちな私を心配したお兄ちゃんが、


我が家に連れて来てくれた茶トラの雄猫。


それから私が子猫だった彼のお世話をしていたはずだったのに、


いつの間にか立場が逆転しちゃって、


寝起きの悪い私を毎日起こしに来てくれるのは彼のお仕事になっている。



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