赤い糸のその先は…。
「あぁぁぁぁああ」
「どうしたの? ユキちゃん、いきなり頭を抱えだして。」
悩み事でもあったの?
「なんかぁ、あたしって、最近女子力が落ちてきてるっていうかぁ、
女性ホルモンが低下してきてるってカンジなのよぉぉぉお。」
「なに? ユキは、もう、あがっちゃたの?」
「キーッ! それは、室長の方が先でしょ!!」
「早い話。彼氏が欲しいって言いたいのね。 ゆきちゃんったら。 ふふっ。」
「麻美ちゃんだって、欲しいでしょ? ゆずだって、欲しいでしょ?
クリスマス前に彼氏が欲しいよね?」
いやいや、わたしは今のところ、そんな気は...。
「あっ、そうだ! 裕也さんって彼女いるの?
私、頑張ってくどいちゃおうかなぁ」
「ダメだよ。ユキちゃん。
ゆずちゃんが大切なお兄ちゃんを手放すわけないじゃない。」
「でもさ、私がお姉ちゃんになったら、嬉しいよね。」
ユキちゃんは、大好きだけど...。
「じゃあ、ゆずは私がお姉ちゃんだと不満なのぉ?」
だから、不満とかそう言う事じゃなくて...。