【続】自己中心的女教師





詩織は先に晩ごはんを食べていた。

俺のは当然用意されてな……いる。



まさか用意してくれるとは。

少し感動した。


俺は涙をこらえ、席について「いただきます」と手を合わせた。




しかし、そんな感動も束の間だった。


白いご飯の上に玉ねぎや鶏肉が混じった黄色いとき玉子のどでかい塊の入ったどんぶり。




間違いない。これはどっからどう見ても、

昼間食べた親子丼だ。







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