【続】自己中心的女教師

夏夜サイド






初めて恋をした。


初めて彼女ができた!


桜井さんが愛しくてしょうがない。


初恋の相手が初めての彼女になるなんて俺はどんだけ幸せなんだ。





「着いたよー」

ついにプリクラ店に到着し中に入る、が、どの機種も人で埋まっていた。


「え~、どれも空いてないじゃん!」

桜井さんは頬っぺたを膨らまして言った。

「まあ、待とうよ」

俺がなだめると桜井さんは黙った。


「桜井さんはさー」

「あ、桜井さんって呼ぶのやめて?」

「え、じゃあなんて呼べば」

「莉子って呼んで?」


ええーっ?!マジっスか……。


「わかったよ、莉子」



呼ぶのむっちゃ恥ずかしいんですけど……。








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