【続】自己中心的女教師





ウソじゃんウソじゃん?!


あたしのこと好きって!

そんなんあたしだって……!


「あたしも颯汰のこと好き!」

「ええっ?!マジで?」

「マジ!!」


その時周りから歓声や拍手が起こった。


「やったな兄ちゃん!!」

「お二人さんおめでとう!!」

「幸せになれよ!!」



……ここが居酒屋だということをすっかり忘れてた。



「……あ、残業あったの忘れてた!」

あたしはふいにその場しのぎのウソをついた。


「え!?」

「あたし帰るわ!また明日!!」

「ちょっ…麗紗!」

「日曜日どっか連れてきなさいよー」

「っわかったよ…」


あたしは一人ニヤニヤしながら愛車ならぬ愛バイクに乗って走った。







< 175 / 203 >

この作品をシェア

pagetop