【続】自己中心的女教師




雲一つない空は青く澄んでいた。

風が吹いていたものの、まだ優しく暖かい春風だった。

鳥のさえずりも聞こえる。


穏やかな天気に身を包まれたあたしは今、平常心だ―――。




「っふざけたこと聞いてんじゃないわよ!!このクソエロナイスガイが!!学校で堂々と下ネタ発してんじゃねぇわよ?!破廉恥な野郎が!!」

あたしは倉田の胸ぐらを掴み、一気に叫んだ。

「や、なんつうか、望月なら聞いてくれそうな気ィして」

「だからってあたしが我がクラスの生徒とあんなことこんなことするとでも思ってんの?!AVの観すぎじゃボケェっ!!」

「“生徒とあんなことこんなこと”とか“AV”とか言ってる時点でお前の方が破廉恥だよ!!」







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