【続】自己中心的女教師
「俺、今普通に楽しいよ。最初は久しぶりに純平に会えたという理由だったけど、今は麗紗と話しているのが楽しい」
「……え?」
初めて人にあたしと話すのが楽しいと言われた。
嬉しいのやら恥ずかしいのやら、複雑な心境だ。
「俺、麗紗のこともっと知りたいんだ」
「やだ、口説かないでよ」
あたしは照れ隠しのつもりで言った。
「口説いて……んのかな。でも麗紗のこと知りたいと思ってるのは本当。だから……」
……何、この流れ。
いきなり『俺と付き合ってください』のパティーンじゃないわよね?
あまり知らない男、あるいは見知らぬ男に付き合ってくれと言い寄られたことは今までにも何度かあったが、全部断ってきた。