【続】自己中心的女教師



「っはいっ?」

あたしが前を向くといつの間にか望月先生がいた。

「さっきから呼んでたんだけど……」

「あっすみません!何ですか?」

「や、出欠とってるだけだから大丈夫よ」

新しいクラスメート達が爆笑している。

はっずかしー、あたしってば……!


望月先生も笑ってるし……。

倉田くんは?!

あたしはふと隣を見た。


まあ無防備にあたしに寝顔を見せて(たまたまだけど)……。

口が軽く開いているのが気になる。

気持ち良さそうに彼は静かに寝息をたてている。


「倉田くん、倉田夏夜くん」

先生は名前を呼んだ、が、もちろん寝ているから返事はない。






< 45 / 203 >

この作品をシェア

pagetop