【続】自己中心的女教師
「っはいっ?」
あたしが前を向くといつの間にか望月先生がいた。
「さっきから呼んでたんだけど……」
「あっすみません!何ですか?」
「や、出欠とってるだけだから大丈夫よ」
新しいクラスメート達が爆笑している。
はっずかしー、あたしってば……!
望月先生も笑ってるし……。
倉田くんは?!
あたしはふと隣を見た。
まあ無防備にあたしに寝顔を見せて(たまたまだけど)……。
口が軽く開いているのが気になる。
気持ち良さそうに彼は静かに寝息をたてている。
「倉田くん、倉田夏夜くん」
先生は名前を呼んだ、が、もちろん寝ているから返事はない。