【続】自己中心的女教師
「はぁ……、ただいま…」
家に着き、ドアをカギで開ける。
「おかえりー」
リビングに入ると妹の詩織がマンガを読んでいた。
詩織は今年で中3になり、受験生になりたてだ。
の、はずなのに勉強している様子は一切ない。
「お前勉強しないのかよ」
「お兄ちゃんまでそれ言うの?ほっといてよっ」
……反抗期だな。
顔は悪くないのに、もったいない奴。
ってそれ、俺も言われたことあるな。
「わかりましたよ詩織さん」
俺はそう言うとソファーに置いてあったピンクのハートのクッションを抱いて眠りについた。