私と先輩。




放課後、奏は先生に雑用を頼まれてしまって一緒に帰れなくなった。


仕方がないので、1人寂しく帰る。



校門を出ようとしたとき、見覚えのある姿が目に入った。


「ひなたちゃん?」


「あ!こんにちは」


礼儀正しく、お辞儀をするひなたちゃん。


少し短めの髪が、さらりと揺れる。


「あ、佐野先輩待ってるの?」


「はいッ!一緒に帰ろうと思って♪」


ニコっと笑うひなたちゃん。

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